高価になりつつある「七草」
古来からお正月で疲れた胃を休めるために食されていた七草がゆの文化 「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・仏の座・すずな・すずしろ」の7種。 これらを栽培するのは大変で種も流通していないため、自家採取されていると言われています。 また、出荷にも手がかかり、そのため年々値上がりする七草。 さすがに手が出ないという声も多く聞くようになりました。
既存の七草をグループ農場で栽培できないか?
私どものグループ会社「大分ほっぺリーフ(株)」では この七草をベビーリーフの栽培技術でできないか検討されてました。 しかし、種がない、野生種で発芽が揃わないなどの問題があり断念。 検討している間にも単に7種のベビーリーフを混ぜた「サラダ七草」 なるものが世に出回るように。これは我々の考える方向性とは違います。
分類に着目し新しい商品に
そこで注目したのは植物の分類です。 セリは「セリ目セリ科」ごぎょう「キク目キク科」とい感じで分類されており、 これらに極力近い系統で栽培に適した他の野菜を選定し7種を決めました。 すずな・すずしろはそのままで、セリは三つ葉に、なずなは高菜、 ごぎょうは春菊、はこべらはほうれん草、仏の座は葉ごぼうに。
邪道と言われてもかまわない
2023年に商品化したところ、「邪道」と批判される方もいらっしゃいましたが 9割以上の方が好意的に商品を認めてくださっています。批判は覚悟しての商品化です。 既存の商品が値上がりし敬遠されたり、「フリーズドライ」や「レトルト」として 展開されるよりは、手軽に野菜として購入していただき七草の風味も 一緒に味わっていただき心から癒してほしい。そんな思いで取り組んでいます。
七草粥のレシピ
【材料】2人分
新しい七草1袋 • 米1/2合 • 水600ml • 塩ひとつまみ
【手順】
①研いだ米を水から40分煮て、焦げ付かないようにお粥を炊く。
②塩で味をととのえ、新しい七草を混ぜる。
お粥以外のアレンジレシピ
新しい七草と鮭のおむすび
【材料】
新しい七草1袋 • あたたかいごはん3杯分 • ほぐした鮭もしくは鮭フレーク適量 • 塩小さじ1/2 • 白胡麻大さじ1 • 熱湯300ml程度
【手順】
①ザルに「あたらしい七草」を入れ熱湯を注ぐ。
②水を軽く絞り2㎝位に切り、塩を加えて軽く混ぜ5分ほどおき水を絞る。
③その他の材料と一緒に温かいご飯によく混ぜ、おにぎりにする。
和風ペペロンチーノ
【材料】2人分
新しい七草1袋 • パスタ2人分 • じゃこ大さじ2 • 塩こんぶ大さじ2 • オリーブオイル大さじ2 • めんつゆ小さじ2 • 黒胡椒適量
【レシピ】
①パスタを茹でる。
②ボウルに七草とオリーブオイルと麺つゆを入れ軽く混ぜ、ゆで上がったパスタを加え熱いうちに和える。
③じゃこ・塩昆布を加えてひとまぜしたら、皿に盛り、黒胡椒をふる。